971001【面接構造設計表】(自己紹介編)

                桜井芳生c                                        

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いうまでもないが、就職の参考書では、「絶対内定」と「面接の達人」が双璧であろう。ぜひ両方熟読してほしい。

が、「絶対内定」はワークシートの課題が多くふつうの学生さんには荷が重い。また、「面接の達人」は「べからず」が多いが、どうしたらよいのかが少しわかりにくく、学生を突き放しているきらいがある。

というわけで、いつもすすめている「論文構造設計表」のフォームで、「面接構造設計表」というのをつくってみた。

「面接の達人」での、面接では「自己紹介」と「志望動機」だけ言えればよい、という指摘は至言だ。つまり面接とは、この二つをさまざまな角度から「つっこみ→つっこみ返し」ていく作業といえるだろう。

というわけで、「自己紹介」と「志望動機」について、まずは、150字程度でまとめ(主要命題)、それに関していつものパタンで、「つっこみ(問い)」→「つっこみ返し(回答)」を書いていくといいだろう。

三年生の人で、まだ志望企業が決まっていない人なども、「自己紹介」に関してはすぐにやろう。自己紹介にかんして構造設計表をつくっていくことで、自分の志望も見えてくるものである。

以下、いくつかの「つっこみ(問い)」をフォーム化してみた。これにまずは書き込んでみてください。さらに、臨機応変で、いろいろな「つっこみ」をつくりそれに対しても返答を書いてみよう。他人にみてもらって、自分の思いつかないような「つっこみ(問い)」を言ってもらうのをおすすめする。

【あなたの自己紹介を、150字程度でかいてください】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【一文でまとめると、どうなりますか?。】
 
 

【上述のあなたの特色を示すエピソードを具体的に書いてください】
 
 
 
 
 

【つまり、あなたは他のふつうの学生さんと、どこが違うのですか?】
 
 
 
 
 
 
 

【この自己紹介に対して、もっともイジワルな反問、を書いてみてください】
 
 
 
 
 

【この反問に対して、返答(切り返し・つっこみ返し)を書いてみてください】
 
 
 
 
 
 
 

【二番目にイジワルな反問を、書いてみてください】
 
 
 
 

【この反問に関して、切り返してみてください】
 
 
 
 
 
 
 
 

(以下、これまでの問→答の流れにそって、いくつか「問い」(つっこみ)を設定し、その「回答」(つっこみ返し)を書いてみてください。)
 
 
 
 
 
 

【ありがとうございました。これで面接を終わります。最後に何かお聞きになりたいことはありませんか?】(ここで厚生関係・給与関係等を聞かずに、「質問の形をした自己PRのだめ押し」を書いてください。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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(面接室に入る時の注意)

・次の方どうぞ、といわれたら、【必ず大きな声で「はい」と返事】をする。意外にこれができない人がおおい!!。

・ ノックをする。「どうぞ」の【返事があってから】ドアのノブに手をかける。

・ 「失礼します」といって入室し、

・ たとえ【聞かれなくても!「○○大学○○学部○○学科、鹿児島太郎です。よろしくお願いします。」と、フルネームで!】名乗る。

・ (蛇足だが、私は、病院で医師の前にでるときはかならずフルネームを名乗る。だって、カルテを間違われたら困るでしょ?)。

・ すぐに座らずに【「どうぞお座りください」といわれてから、】座る。

・ すすめられる前に勝手に座る人がけっこういるので注意。

(例外的に、面接官があとから入ってくる場合の注意)

例外的に、学生(複数の場合もある)が部屋で座って待っていて、あとから、面接官が入室してくる場合がある。

この場合面接官の入室とともに、【サッと自分も立ち上がる!】。これができない人が多い!。

そして、面接官が無言でも、【こちらから、「どうぞよろしくお願いします」と【声を出して】お辞儀をする】。

テレビや大学の授業の影響で、【座ったまま目上の人を迎えて、会釈ですます人が多い。この人は落ちる】。

サッと【イスから立ち上がって、挨拶をする】習慣を今からつけよう。他の学生がもし座ったままだったら、それだけであなたは有利になっている。

(このマナーは、【彼女のご両親に、結婚の承諾をいただきに行く】場合でも有効だ。彼女にお宅に行き、応接間に通される。そこへ彼女のお父様が入室してきた瞬間に【サッと立ち上がれるかどうか】で、あなたの印象は変わってしまう)。

(主要参考文献) 「面接の達人」シリーズ。「絶対内定」シリーズ。「論文ってどんなもんだい」(駿台文庫)。「就職のための、悪魔の助言」

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