四象限図
桜井芳生
sakurai.yoshio@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/ysakurai/
ものごとを考えていくうえで
、また、世間の通念にだまされ
ないために、さらにはまた「偉
そうなことを言っている人( 学
者さん?)」にだまされないた
めに、学生さんにおすすめして
思考テクニックがある。
「四象限図」による問題分析
のテクニックだ。
世間では、よく「Aか、Bか
?」というかたちで問題が言及
される場合が、多い。
たとえば、「芸術か、わいせ
つか?」といったように。
しかし、論理的に考えると、
そもそもこのように「芸術か、
わいせつか」というように問題
を設定したこと自体が、じつは
ニセの問題設定なのである。
芸術
i芸術かつ↑h芸術かつ
わいせつ苳わいせつ
わいせつ←繙繙繙驢繙繙繙縺ィ×
j非芸術かつ艱k非芸術かつ
わいせつ ↓非わいせつ
×
図のように世に存在するもの
は「h芸術で、わいせつでない
」「i芸術だが、わいせつ」「
j芸術でなく、わいせつ」「k
芸術でなく、わいせつでもない
」の四とおりありうるのである
。
このような図を「四象限図」
という。こうしてみると「芸術
か、わいせつか」という問題設
定は、じつは「四択」である問
題を強引に「第h象限か、第j
象限か」という「二択」の問題
にみせてしまっていたわけだ。
あなたも、この四象限図をつ
かって、ものごとをかんがえて
みてはどうだろうか。
そうして「認識利得」が得ら
れたら、南日本新聞に投書して
みてください。
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