970424【「就職」のために、いまの「大学一年生」からできること】

           鹿大人文学科現代メディア文化論・桜井芳生
           
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いうまでもなく、現在「就職」が非常に「厳しい」状態にある。

これからの「大競争時代」、人を採る「会社の方も必死」である。

就職適齢期になってあわてて「就職対策」をしても会社の人事担当者を「だます」のは、むずかしい。

大学低学年のころから、「日頃のおこない・心がけ」が重要だろう。

これは、あくまで、私桜井の視点から、いつも感じていることである。「関心のない」人、「参考に値しないと思う」人は、どうぞ捨てるか、人にあげてください。

【返事】

学生さんは、自分ではあまり意識していないのだろうが、【返事「はい」】がちゃんとできる人が意外に少ない。

【ありがとうございました】

また、【お礼「ありがとうございました」】がはっきり言える人も少ない。

【就職とは、「会社の歯車」になること】

いうまでもなく、就職するとは、【会社の歯車になること】である。いくら時代が変わっても、「創造性」とか「個性」とは、「二の次・三の次」であろう。まずは、【上司にいわれたことを、ちゃんと理解し、上司の「予期」どおりに行動できる】ような「歯車」であることが必要であろう。

そのためにも、相手からいわれたことを「了解した」ことを明示し、【責任を引き受けた】ことを明示する、「返事」という振る舞いができるかどうかは、「第一歩」であろう。

【友人以外と、「大きな声で」はなしができる】

対人距離という概念をご存じだろうか?。ひとは知らず知らずに「相手」によって、心理的・物理的「距離」を保っている(いわば、間合いをはかっている)ということだ。

学生さんのみなさんの通常の大部分は、「コミュニケーション」は、じつは「友達関係の対人距離、0,8メートル」の内部でのコミュニケーションにすぎない。

したがって、「声は小さい」し、「主語・述語は省略され」、「敬語は気にしなくてよい」ような会話である。

しかしいうまでもなく、就職活動・就職後のコミュニケーションは、このような「友達関係」のコミュニケーションでは「通じない」。

端的に言って、【オジサン】との「1,2メートル」での「敬語を意識」した「省略の効かない」コミュニケーションである。

というわけで、いまから、【1,2メートルより遠い】人にまで、届くような「大きなはっきりした声で」他人に話す習慣をつけよう。

【運動】

「運動(スポーツ)」はしている方が、ずっと有利である。一般的にいって、いまの学生さんは、【姿勢が悪く、声が小さい】。運動をしていると、姿勢がシャキッとするし、声も張りがでる。

他の条件が同じなら、【面接の際には、姿勢が良く、声が大きい人が、とおる】だろう。

鹿児島では、「車」にのって歩かない人が多い。この点、東京などだと、いやでもかなり歩く。【鹿児島人は、東京人より運動不足になる危険が大きい】。

車に乗っていてスポーツをしていないひとは、ウォーキングかジョギングをぜひしよう。

【ポイ捨てをしない。デンキを消す】

大学内を歩いていると、空き缶などのポイ捨てが多くて不快になる。ポイ捨てをするようなひとはきっと「他人の視点にたてない」ような「気配りの効かない」人だろう。

こんな人を企業が採用するかどうかは、いわなくても明らかだろう。

また、教室の電灯がついたままになっていることがよくある。大学のデンキもタダではない。みなさんの授業料や税金でまかなわれている。

「自分以外の誰かがやってくれる、と思っている人」「自分のフトコロがいたまなければ、ムダがあっても平気な人」「コスト意識のない人」。こんな人を企業が採用するだろうか。

【遅刻をしない】

「社会」では、なによりも「約束」を守ることが第一である。約束のもっとも典型的なものが「時刻の約束」である。

遅刻をしているひとは、「約束を守らない」習慣を自分にうえつけ、「信用」を日々失っているわけである。

【自分のアイデアを、「主語+述語」のかたちで述べられる】

まずは、会社の歯車になれ、といった。が、さらにこれからは、独創性も求められるだろう。独創的な人間になる秘訣、それは、「意識して、アイデアを産出する」ことである。

日ごろ「ボーッ」としている人が多いが、それでは【あなたの考えを述べてください】と、面接でいわれても対応できない。

つねひごろから、【意識して】、自分の考え(アイデア)を作り出し、それを【主語+述語】のかたちでの【文章】にしてノートする習慣をつけよう。 名詞だけのメモでは、不十分である。【体言止めは、危険】である。必ず、「ノートに文章(主語+述語)のかたちで」書くこと。こうしないと、考えた「つもり」で終わってしまう。

【パソコン・インターネット・ブラインドタッチ】

会社の人事担当者は、自分では、パソコンやネットが不得意でも「今度はいる若い社員は、当然インターネットぐらいできていてほしい」と思っているだろう。

よくいわれることだが、キーボードをみないで打てる「ブラインドタッチ」が運命の分かれ目である。

たとえば、【セクシーアイドル木下優】が、やさしくタイピングを教えてくれるソフト「ブラインドタッチマスターVer.木下優」(ポニーキャニオン)なんてどうでしょう。

【「毎月二万円、本を買う」「ジュンク堂で、立ち読み300冊」「毎年、二冊の岩波文庫(中公世界の名著)と、100冊の本を読む」】

インターネットの時代だが、いまだに良質な情報の大部分は、書籍を通じて流通している。

本読みを上達させるコツは、「身銭を切る」「速読・立ち読みを大量にする」「コンスタントに、名著を読む」の三つだろう。

【TOEICをいますぐ受ける】

これまた、学生さんの多くは過度に楽観しているが、現代大学生の【英語力は、危機的】である。実業界で英語が必要とされているのにむしろ反比例して、学生は英語ができなくなっている。

英語に関しては、【いますぐ、TOEICを受ける】。これにつきる。

いますぐ受けて「高校生なみ」のスコアをとって、一日もはやく「油断の眠り」からさめてください。

【「絶対内定」「就職勝利学」がイチオシ】

現在において、「マニュアル本」に頼らずに就職を勝つ抜くのはむずかしい。しかしまた、就職に関しては、「おざなり本」も多い。月並みだが、私としては、我究館の「絶対内定」「就職勝利学」をすすめたい。

【いやな他人とも、「笑顔」で接する】

単純化していえば、【社会人とは、すべて接客業】である。すきな人と笑顔で接するのは誰でもできる。内心いやだなと思っている人に対して【笑顔!】で接することができるか、が、分かれ目だろう。

また、【毎日、三回は、大いに笑う】のをこころがけるのもよさそうだ。

【二回考えたら、すぐ実行する。思い立ったが「吉時!」】

孔子は、「二度考えたら実行していいよ」と、いった。

人間の能力なんてそんなに「差」があるものではない。「悩み時間のムダ使い」をせずに、「サッサと決断」して「トットと実行」する人が、結局は「成功」するだろう。

「思い立ったが、吉日」という言葉があるが、「今日やろう」では遅すぎる。「今、やろう」。すなわち、「思い立ったが、吉時!」

あるいは【頭をつかうより、手をつかえ】。

「大人の仕事は、すべからく、やっつけ仕事である」。

【というわけで、今すぐ、チェックしてみよう】

というわけで、これらの点について、あなたがどれほど、実行できているか、【今すぐ】チェックしてみよう。

いうまでもなく、「現在」においては必ずしもできていなくてよい。これから努力すればよい。

あとで「進歩のあと」がわかるように、「現状を正直に」把握してみよう。

頭をつかうより「手をつかう」である。今、この場で、実際に鉛筆で以下のリストを【チェックするか、どうかで、あなたの将来は、決まる】。

「さっそく今から」と思って、実際に鉛筆で、印をつけるひとは【成功】するだろう。

「うんうん、わかった」といいながら、【結局は、手を使わない人】は、【成功しない】だろう。

・あなたは、今、実際に鉛筆を持って、このリストをチェックしていますか。

→   はい    いいえ

・あなたは、大きな声ではっきりと、「はい」と返事をしていましたか。

→   はい    いいえ

・あなたは、大きな声ではっきりと、「ありがとうございました」とお礼がいえていますか。

→   はい    いいえ

・あなたは、背筋をのばして生きていますか。

→   はい    いいえ

・あなたは、「会社の歯車」になる覚悟ができていますか。

→   はい    いいえ

・友達以外の人と、大きな声で、はなしができていますか。

→   はい    いいえ

・運動をしていますか。

→   はい    いいえ

・空き缶のポイ捨てをしていますか。

→   していない。   している。

・教室のデンキを消していますか。

→   消している。   消していない。

・遅刻をしませんか。

→   遅刻しない。   遅刻する。

・アイデアをノートに、「主語+述語」で、メモしていますか。

→  している。    していない。

・自分の考えを「主語+述語」のかたちでのべられますか。

→   述べられる。   述べられない。

・パソコンができますか。

→   できる。    できない。

・インターネットができますか。

→   できる。    できない。

・ブラインド・タッチが、できますか。

→   できる。    できない。

・毎月二万円本をかっていますか。

→   二万円買っている。  二万円未満だが一万円以上買っている。          一万円未満。

・ジュンク堂で立ち読み300冊していますか。

→   している。    していない。

・毎年、二冊岩波文庫・中公世界の名著を読んでいますか。

→   読んでいる。   読んでいない。

・毎年、100冊以上本を読んでいますか。

→   100冊以上読んでいる。    読んでいない。

・TOEICを受けていますか。

→   受けている。   受けていない。

・「絶対内定」「就職勝利学」を読みましたか。

→   読んだ。     読んでいない。

・いやな人にも笑顔で接していますか?。

→   笑顔で接している。    いいえ。

★本稿へのご批判などありましたら、ぜひご教示ください。 JDP01440@niftyserve.or.jp fax099-255-0787 890鹿児島市郡元1-21-30鹿児島大学法文学部人文学科

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