鹿大人文学科現代メディア文化論・桜井芳生
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いうまでもなく、現在「就職」が非常に「厳しい」状態にある。
これからの「大競争時代」、人を採る「会社の方も必死」である。
就職適齢期になってあわてて「就職対策」をしても会社の人事担当者を「だます」のは、むずかしい。
大学低学年のころから、「日頃のおこない・心がけ」が重要だろう。
これは、あくまで、私桜井の視点から、いつも感じていることである。「関心のない」人、「参考に値しないと思う」人は、どうぞ捨てるか、人にあげてください。
【返事】
学生さんは、自分ではあまり意識していないのだろうが、【返事「はい」】がちゃんとできる人が意外に少ない。
【ありがとうございました】
また、【お礼「ありがとうございました」】がはっきり言える人も少ない。
【就職とは、「会社の歯車」になること】
いうまでもなく、就職するとは、【会社の歯車になること】である。いくら時代が変わっても、「創造性」とか「個性」とは、「二の次・三の次」であろう。まずは、【上司にいわれたことを、ちゃんと理解し、上司の「予期」どおりに行動できる】ような「歯車」であることが必要であろう。
そのためにも、相手からいわれたことを「了解した」ことを明示し、【責任を引き受けた】ことを明示する、「返事」という振る舞いができるかどうかは、「第一歩」であろう。
【友人以外と、「大きな声で」はなしができる】
対人距離という概念をご存じだろうか?。ひとは知らず知らずに「相手」によって、心理的・物理的「距離」を保っている(いわば、間合いをはかっている)ということだ。
学生さんのみなさんの通常の大部分は、「コミュニケーション」は、じつは「友達関係の対人距離、0,8メートル」の内部でのコミュニケーションにすぎない。
したがって、「声は小さい」し、「主語・述語は省略され」、「敬語は気にしなくてよい」ような会話である。
しかしいうまでもなく、就職活動・就職後のコミュニケーションは、このような「友達関係」のコミュニケーションでは「通じない」。
端的に言って、【オジサン】との「1,2メートル」での「敬語を意識」した「省略の効かない」コミュニケーションである。
というわけで、いまから、【1,2メートルより遠い】人にまで、届くような「大きなはっきりした声で」他人に話す習慣をつけよう。
【運動】
「運動(スポーツ)」はしている方が、ずっと有利である。一般的にいって、いまの学生さんは、【姿勢が悪く、声が小さい】。運動をしていると、姿勢がシャキッとするし、声も張りがでる。
他の条件が同じなら、【面接の際には、姿勢が良く、声が大きい人が、とおる】だろう。
鹿児島では、「車」にのって歩かない人が多い。この点、東京などだと、いやでもかなり歩く。【鹿児島人は、東京人より運動不足になる危険が大きい】。
車に乗っていてスポーツをしていないひとは、ウォーキングかジョギングをぜひしよう。
【ポイ捨てをしない。デンキを消す】
大学内を歩いていると、空き缶などのポイ捨てが多くて不快になる。ポイ捨てをするようなひとはきっと「他人の視点にたてない」ような「気配りの効かない」人だろう。
こんな人を企業が採用するかどうかは、いわなくても明らかだろう。
また、教室の電灯がついたままになっていることがよくある。大学のデンキもタダではない。みなさんの授業料や税金でまかなわれている。
「自分以外の誰かがやってくれる、と思っている人」「自分のフトコロがいたまなければ、ムダがあっても平気な人」「コスト意識のない人」。こんな人を企業が採用するだろうか。
【遅刻をしない】
「社会」では、なによりも「約束」を守ることが第一である。約束のもっとも典型的なものが「時刻の約束」である。
遅刻をしているひとは、「約束を守らない」習慣を自分にうえつけ、「信用」を日々失っているわけである。
【自分のアイデアを、「主語+述語」のかたちで述べられる】
まずは、会社の歯車になれ、といった。が、さらにこれからは、独創性も求められるだろう。独創的な人間になる秘訣、それは、「意識して、アイデアを産出する」ことである。
日ごろ「ボーッ」としている人が多いが、それでは【あなたの考えを述べてください】と、面接でいわれても対応できない。
つねひごろから、【意識して】、自分の考え(アイデア)を作り出し、それを【主語+述語】のかたちでの【文章】にしてノートする習慣をつけよう。 名詞だけのメモでは、不十分である。【体言止めは、危険】である。必ず、「ノートに文章(主語+述語)のかたちで」書くこと。こうしないと、考えた「つもり」で終わってしまう。
【パソコン・インターネット・ブラインドタッチ】
会社の人事担当者は、自分では、パソコンやネットが不得意でも「今度はいる若い社員は、当然インターネットぐらいできていてほしい」と思っているだろう。
よくいわれることだが、キーボードをみないで打てる「ブラインドタッチ」が運命の分かれ目である。
たとえば、【セクシーアイドル木下優】が、やさしくタイピングを教えてくれるソフト「ブラインドタッチマスターVer.木下優」(ポニーキャニオン)なんてどうでしょう。
【「毎月二万円、本を買う」「ジュンク堂で、立ち読み300冊」「毎年、二冊の岩波文庫(中公世界の名著)と、100冊の本を読む」】
インターネットの時代だが、いまだに良質な情報の大部分は、書籍を通じて流通している。
本読みを上達させるコツは、「身銭を切る」「速読・立ち読みを大量にする」「コンスタントに、名著を読む」の三つだろう。
【TOEICをいますぐ受ける】
これまた、学生さんの多くは過度に楽観しているが、現代大学生の【英語力は、危機的】である。実業界で英語が必要とされているのにむしろ反比例して、学生は英語ができなくなっている。
英語に関しては、【いますぐ、TOEICを受ける】。これにつきる。
いますぐ受けて「高校生なみ」のスコアをとって、一日もはやく「油断の眠り」からさめてください。
【「絶対内定」「就職勝利学」がイチオシ】
現在において、「マニュアル本」に頼らずに就職を勝つ抜くのはむずかしい。しかしまた、就職に関しては、「おざなり本」も多い。月並みだが、私としては、我究館の「絶対内定」「就職勝利学」をすすめたい。
【いやな他人とも、「笑顔」で接する】
単純化していえば、【社会人とは、すべて接客業】である。すきな人と笑顔で接するのは誰でもできる。内心いやだなと思っている人に対して【笑顔!】で接することができるか、が、分かれ目だろう。
また、【毎日、三回は、大いに笑う】のをこころがけるのもよさそうだ。
【二回考えたら、すぐ実行する。思い立ったが「吉時!」】
孔子は、「二度考えたら実行していいよ」と、いった。
人間の能力なんてそんなに「差」があるものではない。「悩み時間のムダ使い」をせずに、「サッサと決断」して「トットと実行」する人が、結局は「成功」するだろう。
「思い立ったが、吉日」という言葉があるが、「今日やろう」では遅すぎる。「今、やろう」。すなわち、「思い立ったが、吉時!」
あるいは【頭をつかうより、手をつかえ】。
「大人の仕事は、すべからく、やっつけ仕事である」。
【というわけで、今すぐ、チェックしてみよう】
というわけで、これらの点について、あなたがどれほど、実行できているか、【今すぐ】チェックしてみよう。
いうまでもなく、「現在」においては必ずしもできていなくてよい。これから努力すればよい。
あとで「進歩のあと」がわかるように、「現状を正直に」把握してみよう。
頭をつかうより「手をつかう」である。今、この場で、実際に鉛筆で以下のリストを【チェックするか、どうかで、あなたの将来は、決まる】。
「さっそく今から」と思って、実際に鉛筆で、印をつけるひとは【成功】するだろう。
「うんうん、わかった」といいながら、【結局は、手を使わない人】は、【成功しない】だろう。
・あなたは、今、実際に鉛筆を持って、このリストをチェックしていますか。
→ はい いいえ
・あなたは、大きな声ではっきりと、「はい」と返事をしていましたか。
→ はい いいえ
・あなたは、大きな声ではっきりと、「ありがとうございました」とお礼がいえていますか。
→ はい いいえ
・あなたは、背筋をのばして生きていますか。
→ はい いいえ
・あなたは、「会社の歯車」になる覚悟ができていますか。
→ はい いいえ
・友達以外の人と、大きな声で、はなしができていますか。
→ はい いいえ
・運動をしていますか。
→ はい いいえ
・空き缶のポイ捨てをしていますか。
→ していない。 している。
・教室のデンキを消していますか。
→ 消している。 消していない。
・遅刻をしませんか。
→ 遅刻しない。 遅刻する。
・アイデアをノートに、「主語+述語」で、メモしていますか。
→ している。 していない。
・自分の考えを「主語+述語」のかたちでのべられますか。
→ 述べられる。 述べられない。
・パソコンができますか。
→ できる。 できない。
・インターネットができますか。
→ できる。 できない。
・ブラインド・タッチが、できますか。
→ できる。 できない。
・毎月二万円本をかっていますか。
→ 二万円買っている。 二万円未満だが一万円以上買っている。 一万円未満。
・ジュンク堂で立ち読み300冊していますか。
→ している。 していない。
・毎年、二冊岩波文庫・中公世界の名著を読んでいますか。
→ 読んでいる。 読んでいない。
・毎年、100冊以上本を読んでいますか。
→ 100冊以上読んでいる。 読んでいない。
・TOEICを受けていますか。
→ 受けている。 受けていない。
・「絶対内定」「就職勝利学」を読みましたか。
→ 読んだ。 読んでいない。
・いやな人にも笑顔で接していますか?。
→ 笑顔で接している。 いいえ。
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