感想文でなくて論文
       桜井芳生
sakurai.yoshio@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/ysakurai/
 
まえに、「文字階級の再支配
」が進行しつつあるのではない
か、と述べた。
というわけで、今日は、文字
メディアにおいて情報を「出力
」するトレーニングのおススメ
を述べてみたい。簡単にいえば
「作文」のススメだ。
注意すべき点がある。( とく
に「国語」の先生方に注意を喚
起したい)。日本では作文とい
うと「感想文」が重視されすぎ
ている。しかし、むしろ重要な
のは「論文」なのである。
感想文とは感想を書いた文だ
。すなわち「フィーリング」を
同じくする者にしか、イイタイ
コトは伝わらない。しかし、国
際化した今日、「同じフィーリ
ング」を前提にするようなコミ
ュニケーションでは無に等しい
でしょう。
むしろ今後必要なのは、万国
共通の「論理( ロジック) 」に
依拠したコミュニケーションだ
ろう。すなわち「論・文」であ
る。
「論文」というと、「そんな
ムズカシイものは、私には書け
ません」と貴女は言うかもしれ
ない。しかし、それは間違いだ
。じつは「論文の方が、感想文
よりカンタン」なのです。
大学や大学入試で「論文」を
書かされた人はおおいだろう(
小論文もりっぱな論文だ) 。
しかし、あらためて「論文と
は何か」と聞かれたら、答えら
れないのではないだろうか。
私が大学の講義でいう「論文
の定義」とは、「論文とは、h
問題を明確にし、iそれに対す
る回答案=イイタイコト=結論
=中心命題を明確にし、jその
結論を読者に対して論理的に説
得する文章である」というもの
だ。
では、どうすれば、「論文」
が書けるのか? 。じつはカンタ
ンに書けてしまう方法がある。
つづく・・・。
 
 
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