桜井芳生(著作権保持)
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980815【犬猫愛護主義の盲点】
【主要命題】ひとつには「棄てられるメリット」のおかげで、犬猫は人間に扶養されてきたのかもしれない。
犬猫がなぜ過去の進化史において「人の子供」と競合しても人間によってそだてられてきたかといえば、犬猫は(人間の子と比較して相対的に)「いつ棄ててもよい」という「扶養する側のメリット(気楽さ)」が、ひとつにはあったからだろう。これは、動物愛護主義のひとつの盲点かもしれない。(いうまでないが、だからといって犬猫を棄ててよい、などといったことを、この文章で私は主張しているわけではない)。
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980815先日、札幌の開拓村(昔の建物が移設されている明治村のようなところ)で、馬車をつらそうに引いている「道産子(馬)」を見て「かわいそう」といっていた人がいた。たしかにこの馬はかわいそうかもしれない。が、この苦役をすることによってはじめてその馬は生存させられているのだろう。