法学検定「最・安易」合格法。(「人文」の学生さんに、超・オススメ)。
   -「はじめから正解肢マーキング」方式ー

000731桜井芳生(著作権保持)

2000年7月31日
桜井芳生 Yoshio SAKURAI   all rights reserved 2000/07/31
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【法学検定、「超」おすすめ!】

000731先日、「法学検定」(法学検定試験委員会主催)を、うけてみた。

000731この法学検定試験は、学生さんたちに、「超」おすすめ、できる。

000731とくに、法学専攻以外で、公務志望の、低学年の学生さんにおすすめする。

000731わが人文学科の学生さんでも、公務員志望の学生がおおい。が、人文の場合は、法学も経済学もわからずの「二重苦」である。

000731大学低学年のうちに、法学検定(4級でも)受かっておくと、法学全体に対する見通しができてとても有利である。

(経済学についても似たような検定がはやくできないかなぁ。銀行業務検定でもやってみようかな?)
 

000731【まずは、申し込む】

いつもいっている「手」だが、法学について何も知らなくても、「まずは、申し込んで」しまおう。「しめきりなくして、しごとなし!!」。

法学検定4級なら、一ヶ月もあれば・最短なら一週間で、合格可能である。そもそも受けられる期日が年に一回か二回しかないので、とにかく締め切りを逃さず、もうしこんでしまおう。

(人生で一番ばからしいこと。それは、「締め切りを逃す」こと)。
 

【『問題集』、と、伊藤真の『民法入門』】

ご存じのように、この試験では、『法学検定試験問題集』にすでに記述されている「問題」(正解、解説つき)が、ほとんどそのまま出題される。

ので、まずは、自分が受ける級の『問題集』をかってこよう。

大学で法学関係の講義を聴いたことのないひとは、ついでに、伊藤真の『民法入門』『刑法入門』『憲法入門』もかってこよう。

で、伊藤の『入門』を、「民法」→「刑法」→「憲法」の順に読んでいこう。

で、『入門』が読み終わらなくても、『問題集』に手をつけよう。
 

【かんがえこまないこと】

000731「法学」を「入門」するさいの、「最重要」の「うらわざ」、それは、「いちいち、あまり、かんがえこまないこと」だとおもう。

000731法律的な「結果」(判決・判例・条文、など)といったものは、ごく単純化して言ってしまえば、「世間の諸般の事情」で、「そうなっている」ようなものである。それにたいして、法学的な議論とは、「その結果に対しての後智恵的、正当化(いいわけ)」のようなものだとおもう。

000731したがって、世間知らずの学生さんが、理屈でだけかんがえても、なぜそのような結論になるのか、予想つかない場合がおおい、とおもう。

000731したがって、『問題集』をやる場合にも、【「問題だけをみて考える」のではなくて、「さっさと正解と解説」をみて、「ふーん、法学の世界では、「そう」かんがえるのかぁ」】と、「郷に入っては郷に従え」的に、「法学ギョーカイの考えかたのパタン」に「なれて」しまうのがいい、とおもう。
 

000731【『問題集』は、「解かない」で、「だた、読む」!】

000731前記のように、問題集のなかから出題されるので、「全体を(「浅く」でもいいから、広く)あげる」のが、鉄則である。法学入門や憲法の章からはじめると終わらなくなりそうなので、後半の「民法」「刑法」からやろう。民法・刑法をやっていってあきたら、「入門」「憲法」もやる、というような「後半優先・平行方式」がおすすめ。

000731で、上記のように、「問題」をみても「考え」ずに、まず「正解」をみる。マーカーを持って、問題の「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」の部分と、回答肢のうちの「正解肢」を、「マーキング(色づけ)」してしまおう。

000731こうすれば、問題を見た瞬間、「あ、あの問題だ!。正解肢は、コレ、だ!」と【パブロフの犬のように】、回答できるようになる、だろう。【「はじめから正解肢マーキング」方式】。

000731ただし、本番では、回答肢の順番が入れ替えてある場合があるので、「回答番号で丸暗記する(そんなのはムリだけど)ことはしない」ようにしよう。

000731で、「解説」も見るわけだが、なれないと、解説を読んでもなんでこうなるのかわからないのがおおいだろう。【そんなのは気にしないで、どんどん先を急ごう!】。

000731試験は問題集から出題されるのである。あやふやでもなんでもいいから、全問(全正解)目を通して、まずは、「見慣れた」ものにしてしまおう。
 

【繰り返し「眺めて」、見慣れたものにしよう】

もし試験日前に、全問に目を通すことができたら、マーカーの部分を中心に、何回もパラパラみかえして、「見慣れた」ものにしてしまおう。

きっと、一回目よりは、「正解」が「当たり前」にみえてくるだろう。

ここにおいても、わからない部分はあまり気にせずに、全体を何回も概観することを優先させよう。

もし、一回の試験でなにがなんでも合格しなければならない、のだとしたら、(新品の)問題集をもう一冊かってきて、問題の部分だけをみて、正解を回答できるかどうかのチェックテストをする(そして、できなかった問題に印をつけて、できるまで「つぶして」いく)と、「完璧」だろう。

が、そこまでやらなくても、「4級」なら、上記の【正解肢マーキング方式】で、ほとんど人がうかる、と思う。
 

【法律にだまされない、ために。】

これからの日本社会では、過去にもまして、法律の重要性が増加すると予想できる。

したがって、たとえ大学で法律を「専攻」していなくても、法学にたいして概略的見通しをもっていることはとても有利なことだと思う。

また、法学について基礎知識がないと、「(自称)法律の専門家にだまされる」危険性がある。

法律(的知識らしきもの)によってだまされない、ためにも、法学検定は、ほとんどの人におすすめできる、とおもう。

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