おもしろい卒論を書く秘訣
桜井芳生950904
sakurai.yoshio@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/ysakurai/
私は、いままで数多くの学生さんのゼミ発表などを聞いてきたが、
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最近、おもしろい発表とそうでない発表の違いは意外に単純なところにある、ということ
を発見した。
それは
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「おもしろい本(先行研究)を見つけて、それを援用している発表」は、おもしろいが
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そうでない発表は、おもしろくない(場合がほとんどである)、ということだ。
通常、発表がおもしろいかどうかは、テーマ選択のおもしろさとか、着眼点のおもしろさ
とか、問題設定・主要命題のおもしろさ、とかによる、と思われがちだ。
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たしかに、これらの点が重要であることはいうまでもない。
しかし、学生さんの段階で、たとえテーマや着眼点がおもしろくても、援用できるような
おもしろい先行研究がないと
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いわば「素手で」研究することになってしまい、
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「掘り下げ」が不十分になってしまう。
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いわば「ちょっとイイはなし」で終わってしまう。
それに対して、おもしろい本(先行研究)を見つけ出して
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それを援用している場合は
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ただたんに、その本の引用・紹介をしているだけで、読者はおもしろいような気がしてく
る。(いうまでもなく、厳密にはこれは読者の「錯覚」であるが)。
さらに、おもしろい本に依拠してものごとを考えていくと
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いわば「二段ロケット」のように、自分の思考にも【勢い】がついてくる。
こうして、労せずして、「おもしろい発表」ができてしまうわけだ。
というわけで、これからゼミ発表や卒論の準備をしようとするひとは
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まずなによりも、【おもしろい本をみつけだして、それを援用してやれ】と、こころがけ
るのがいいだろう。
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