(主要命題)【学生さんの、「ROMの常態化」は、非常に心配だ!】

       桜井芳生(970304桜井研究所通信)

             sakurai.yoshio@nifty.ne.jp
      http://member.nifty.ne.jp/ysakurai/

私は、私設で、桜井研究所メーリングリスト(ML)というのをやっている。

現在登録メンバーは60人ほどで、非常に興味深いコミュニケーションを堪能している。

しかし、一つ気になることがある。

それは、学生さんのメンバーの多くが「ROM」(読むだけの人)化しているのではないか、ということだ。

ほかにもMLに入っていてそこでは活発に発言している、とか、べつにメール友達がいる、というのなら心配ない。

しかし、多くのかたは「メールボックスを開いても読むだけ」という毎日ではないだろうか。

いうまでもないが、コンピュータネットというのは、パワーのあるもの・ないもの、積極的なもの・消極的なもの、情報を発信する人・受ける人、とが「二極分解」しやすいメディアだろう。あるいは、「機会平等」でありつつ「結果不平等」が進みやすいメディアだろう。

そして、これらのネット上での「上位・下位」が、今後、その人の社会的地位全体に対して強い正の相関を示す可能性が大概高いだろう。(ネット強者ほど、支配者になりやすい。あくまで確率的相関。)。

だとしたら、ネットに接続し、MLに登録しても、「読むだけ」の学生さんは心配だ。

彼らは、【情報・被支配階級のハビトゥス】(習慣)を、日々自らに「定着」させていることになるのではないか?!

とういうわけで【学生さん!、無理してでも「毎週、一本は、メイルを書く」、なんてどうでしょう?】

書くネタがなかったら、はじめは「ちょっとした質問」「最近見かけた、テレビ・CD・本」とかどうでしょう。

謝謝!!

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