桜井芳生 991226 Yoshio SAKURAI all rights reserved
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【主要命題】学生さんが、どんなアルバイトをしてきたか、をみれば、その人の将来は、だいたい予想がついてしまう。
991224いままで、鹿児島の学生さんを中心に、就職活動のサポート活動をしたり、別件のテーマ（恋愛関係の現状）での聞き取り調査をしていて、二つほど、感じたことがある。
第一は、「たいしてペイもよくないのに、面白くもないバイトをダラダラ続けている人が多いなあ」ということであり、
第二は、就職活動にいわゆる成功したひとの事例をふりかえってみると、学生時代に思い当たるようなアルバイトをしていたひとがほとんどだ、ということである。
991224考えてみれば、こんなこと（上の第二）はあたりまえ、だろう。アルバイトとは、（ほとんどの場合）その人（学生さん）自身が、自分で、職をさがし、自分にとってのその職のおもしろさを評価し、報酬を評価し、自分が採用されるに値する人材であることをアピールし、採用され、実際に働き、そこで面白い/面白くない経験をし、やめずに継続するかやめて転職するかをかんがえ、転職するさいには何らかの意味でキャリアアップ・ペイアップを試み（たり、試みなかったり）、、、、、と、いったようなことの結果だからである。しかも、その際には、自分の取り返しのつかない「時間」と「機会費用（報酬）」（得られたであろう報酬を比較基準にした、得・失）とが「賭けられ」ている。
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991224つまり、その人（学生さん）が、生きる上での、どのような「情報収集能力・選好・やる気・気構え・野心・経験・人的ネットワーク・フットワーク・（ビジネス）マナー・金銭感覚・実行力、、、、」などをもっているかが、まさに「口先ではなくて、態度で」示されているだろう。その人のアルバイトにおいて。
991224したがって、ある学生さんが、どんなアルバイトをしてきたか、をみれば、その人の将来は、だいたい、予想がついてしまうのではないだろうか。
991224というわけでアルバイトは、とても重要だ、とおもう。大学卒業後に、ひとかど？の職業につこうとおもっているひとは、のんべんだらりといまのバイトに安住せずに、少しでも面白いキャリア・少しでもよいペイ、を得るようにがんばってほしい。
（ただし、いうまでもないが、「危ないバイト」に手をだして、痛い思いをしても、私はいっさい責任を負えません、よ！）。
991224ただし、アルバイトが重要だというこのような意見には、最近の就職戦線において、一見反対意見的な常識が散見されるようにおもわれる。第一は、「自分の志望するギョーカイでバイトしたからといって、そのギョーカイに就職できるとはかぎらない」という常識であり、第二は、「就職面接で、自分のバイト経験をトクトクとはなすようなヤツは落ちる」という常識である。
991224第一の常識は、あたりまえ、である。人気のあるギョーカイは、そのギョーカイのバイト経験があるだけで就職できるほどあまくはない。競争率が高い、のだから。しかし、そのギョーカイでバイトもせずに、「外からみてあこがれていただけ」とかいった志望学生と比べれば、バイト経験者は、ずっと有利だろう。
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（「内定確率」で「ヒトケタ（つまり十倍）」ぐらいはちがう、のではないか）。
「そのギョーカイでバイトしていたのに落ちた先輩がいる」という少数の事実だけから
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「そのギョーカイでバイトするとそのギョーカイに就職できない」という結論を、【誤謬推論！】しないように！。
991224第二の常識も、当たり前、である。いくら「就業体験」とはいえ、バイトはバイトである。「プロ」ではない。そんな「ノン・プロ」の経験でプロの経験をしたような「思い違い」をする学生は、落ちてあたりまえだろう。自分の経験はまだ完全なプロの就業体験ではないのだ、という謙虚さを保持しつつ、バイト体験から、得られるものを、得られるだけ、得て、ほしい。
991224というわけで、以上二つの「常識のウソ」に惑わされることなく、「アルバイトの重要性」を肝に銘じて、大学生期間を充実してすごしていただきたいものです。
（追記。本稿において、バイトをしていない学生さんにまでバイトをせよ、と私は言っているわけではない（「するな」と言っているわけでもない）。現代日本の大学生活で「バイトをしない」という選択肢の意義については別の機会に考えたい）。
★★あなたのアルバイト経験（ならびに、就職経験）を、ぜひ、ご教示ください。★★
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（電子メールで、ご意見をくださったみなさんに、感謝します！。）